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2014年版10年に一度の大雪とやら [受験生の日常]

雪が降らない地域の除雪の話。

私が住んでいる関東南部は雪が降らない。
たまに降っても霙程度。白く積もることはない。
積雪となるとニュースで災害並に扱われ、車用品店でチェーンが売り切れ、雑貨店でスコップ・シャベルが売り切れる。

そのため少し雪が積もると交通麻痺になってしまう。
今回は10年に一度の大雪らしく、見事に積雪し、有料道路が軒並み通行止めとなり、開通している区間はチェーン規制となっている。

もしかしたら10年に一度といわれたのは先週末の大雪だけかもしれないが、今回も大差ない状況だろう。
ちなみに先週末は雪国に行っていたため、地元の大雪は経験していない。

一昨夜、といっても深夜になって窓の外を見ると予想よりも雪が積もり続けていた。
気になるのは玄関前ではなく車である。
それも除雪の必要性ではなく、ワイパーとサイドブレーキである。
私が使った後に誰かが使った様子はない。
となると、平地ながらサイドブレーキをかけてあり、ワイパーは寝かせたままだ。
雪は夜更け過ぎに雨へと変わる天気予報だったから、重さを増すだろう。
たかが丸一日の積雪で壊れるとは思わないが、ほんの少しその気になれば気を揉まずに済む。
あの時ワイパー立てとけばなぁ・・・なんて後悔する姿は容易に想像できる。

取り掛かれば10分で終わる問題に、どうしようかと10分悩む。私の優柔不断さはここが弱点である。
スキー用具はすぐ取り出せる。必要なものはグローブだけだ。
雪に強い靴は当日使ったばかりで玄関にある。
除雪道具は車のトランクだが、積もった雪を手で払えばすぐに取り出せる・・・凍ってなければ。

しばらく悩んだ。
最後は「どんな状況か見てみたい」という好奇心のみで行動開始。
デジカメを持って行かなかったことを後悔している。


いざ外に出てみると雪は夜更け過ぎに霰というか細かい氷の吹雪に変わっていた。
横殴りである。
スキー場なら迷わず休憩所に避難するか部屋に帰って風呂に行きたくなる状況である。
甘く見ていた私はグローブしか装着していない。

スキー場での雪かきならば、
スキーウェアに身を包み、
メガネを守り視界を確保するゴーグルを装着し、
頭部を守るニット帽を被り、
ネックウォーマーをポケットに入れている。
唯一の泣き所は、足元である。
帰る直前の除雪だとスキーブーツ(大抵レンタル)を返却した後だから、足首辺りが氷水でずぶ濡れになる。
靴自体は防水・防滑機能に優れているため問題ない。


さて。
そんなフル装備とは違い、軽装である。
わざわざ引き返してフル装備するのも面倒なので、玄関に置いてあった傘を片手に車に向かう。


顔が痛い。
雨や霙でなかったのは幸運だったのだろうか。
外套はあまり濡れることなく氷を弾いてくれる。
しかし顔が痛い。
ビル風のようなもので加速された横殴りの氷の粒が剥き出しの顔に容赦なくぶち当たる。
引き返しても骨折り損のくたびれ儲けに終わるので小走りで突き進む。
さすがに鉄道が運休・遅延した深夜は人の通りが少ないようで、地面に積もった雪は荒れていない。
この状況は慣れたものである。小走りというより小さな八艘跳びである。
(注)良い子は真似しない
雪の下が滑りやすくなっていて、転んで立ち上がれないほどの怪我を負ったらフィギュア日本男子を観れなくな・・・びしょ濡れになり風邪をひくかもしれないが、怪我をしない自信はあった。
滑って踏ん張れなかったら諦めて受け身を取るのが次善策である。
雪が服の中に入るだろうが、頭は打たないだろうし、骨折はもちろん捻挫も避けられよう。

顔の痛さを我慢しながら車へと辿り着くと、やはり予想以上に積もっていた。
地元でボディに15cm以上、地面30cm程度(誇張?)積もったのは初めて見る。
まぁ道中で予想はついていた。

顔が痛いのでさっさと作業に移る。
まず除雪道具が入ったトランクを開けるためにトランク部分を除雪する。
ふわふわサラサラの雪ではない。ザクザクした氷である。
グローブを付けた手で払っても簡単には落ちてくれない。
顔が痛い。(大事なことなので何度でも書く)

パーで払い、グーでバンバン叩き、チョキでパーツの境目をガリガリ削る。
リアガラス下部の雪を払うのも忘れない。
コーティングが効いてるのか、ガラスの雪あるいは氷は簡単に払えた。

トランクを開け道具を取り出す。
完全に油断していたため、道具は邪魔物扱いされ奥深くにある。
帰宅した時点で手前に出しておけば良かったと後悔した。
この時点では、帰宅した時点で道具を取り出して玄関に置いておけば、なんて後悔はない。間抜けだ。
いま使う、取り回しやすい軽量角スコップ、柄の長い除雪用スクレーパの他、更なる大雪に備え、大きな角スコップを取り出す。
それらを雪に突き刺し、スクレーパを手に運転席へ。

再びグーチョキパーで運転席ドアを除雪。
運転席ドア上方の除雪も忘れない。
何度かそこが雪崩を起こしたことがあるから。
乗り込んでサイドブレーキ解除。
凍っていたかは定かではないが、走行するわけではないから気温上昇次第で溶ければ問題ない。
続いてワイパーに取り掛かる。

やはりフロントガラスもコーティングが効いているのか、スクレーパで一掃出来た。
車外は顔が痛い。
雪崩が起きたらワイパーに押し寄せそうな部分はざっくり除雪し、ワイパーを立てた後、外気取入口の雪を取り除こうか迷ったが、エンジンを掛けるわけではないのでそのままにしておいた。
トランクが開いていないこととドアが施錠されていることを確認。
いわゆるキーレスエントリーなのでリモコンで施錠確認出来る。便利だ。
突き刺した道具を回収し、再び八艘跳びで撤収。
ビル風の向かい風は顔が痛い。
途中、何処か雪を凌げる所に避難していたスズメ2羽を驚かせながら、どうにか帰宅。



風呂に入り、五輪中継を町田選手の演技から生中継で観戦し眠りについた。


昼前になって晴れていたから車の様子を見に行った。
前回同様、除雪道具とグローブを持って行く。
晴れていたので傘はなし。
雪遊びしている近所の子供達を横目に見ながら歩き出すと、明らかに足元はシャーベット状態だった。
予報通り明け方に雨が降ったか、気温上昇のせいかはわからない。
これなら車の雪落としは楽に違いない。
そう楽観しながら車まで歩いた。

車を見てみると、ボディに雪はなく周囲の積雪も除雪しないで出庫できそうな程度。
グローブもスクレーパすらも必要ない。
雨上がりのような状態だった。
深夜の心配は杞憂に終わった。
しかし、この手のものは、やらずの後悔よりもやっての後悔のほうがマシである。
保険に加入してないときに限って災難に見舞われるのが常である。
とはいえスクレーパすら要らない状態というのは拍子抜けである。
なんとなく消化不良な気持ちだったので、玄関前で獣道程度の除雪をしておいた。
獣道程度にしたのは雪解けを楽しむためである。



それでは、また。
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